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NEVE1272の実装
いつもお世話になっている方から途中まで自分で製作したのですが仕上げてもらえませんか?
と製作を依頼され、時間がないので最低限でしたらと言って引き受けましたので皆様の参考に
なればと思い発表させていただきます。。


どこで入手したのか初めて見る2Uのケースで穴あけは全て完了していたのは良いのですが
電源の引き込みが左奥で電源SWが右手前にあると言う配置でした。使用パーツはトヨデンの
トランスが24V用と48V用に2個電源はユニエルの基板が2枚でした。(共に電流容量が上足
ぎみ)其処で裏パネルはひっくり反して使う事にしました。


NEVE1272の中身を見るのは今回が始めてあり本当はじっくりとデーターを取りたいところですが
なにかあって壊れるとまずいのでいずれ自分で入手してやりたいと思っております。
今回は、手持ちのSWの関係から2回路でGAIN切り替えが出来る回路を採用しました。
回路はhttp://w3.one.net/~robgrow/circuits/circuits.htmlにありますのでそちらを参照して下さい。




ユニットの蓋を外して中を覗くとやはりマリンエアーのトランスとパワートランジスタが目立ちます。
inputトランスは33115などと同じですがoutputトランスは一回り大きい物がついています。
トランジスタはパワーが2N3055で、小さい物は文字が良く読めずになんだかわかりませんでした。
上記のサイトの配線図によるとBC184CとあるのですがBC184のCANタイプはネットで捜したのですが
見つかりませんでした。
GAIN スイッチは回路的には3回路の物をつかいたかったのですが3回路のSWは手持ちが1個しかなく
入荷待ちだったのと、録音スケジュールが迫っていたので早く仕上げる都合により2回路の物にしま
した。抵抗は24系列ですんだので非常にらくでした。とりあえず、カーボン抵抗の抵抗値を選別して
取り付けました。GAINSWを外付けにするとその分1272本体から線を引き出さないといけません。
次回は是非小型のエルマで1272のVRがついているところに内蔵させたいと思います


後ろからの写真

エッジタイプのコネクターは少しガタがありましたが室内使用だけなのでそのまま使用しました。
向かって右4本分がマイク用にトランスの巻線が2組出ていますので1200オーム固定にして2・3番
を無理やりあけてゲイン調整用の線を引き出しました。
電源部


1272用の電源ならやはり電源も2N3055を使いたいところです(関係ないか)で24V用はOPアンプと
トランジスタ2個のシンプルな物です。基本回路はユニエルのAVR-519D http://www.uniel-denshi.co.jp/
です。非常に安定して24V単独で取り出すには非常に便利なものです。私の場合は整流ダイオードと電解
コンデンサー強化のため少しアレンジしてあります。ファントム電源も一緒に組み込んであります。
私はパワートランジスタの足の配線が大嫌いですのでパワートランジスタはソケットでつけてあります。
ファントム用48V電源 TIの三端子レギュラーターを使用してますアイドリングは15mA程度です。



電源トランスはフェニックスのRコアで24V用と48用の巻線が出ています。あるテレビ局に紊品したときの
残りのトランスを使いました。今回の用途には少し贅沢だったかもしれません。
最後に
だらだらと書いてしまいましたが今回ケースや部品配置が事前に決まっていた事もあり非常に苦労しました。
33115などはなにも問題な組み込みが出来たのですが1272はGAINSWを引き出した事もありハムに低減に
結構時間を取られたのですが少々シビアすぎた用です。S-mixを作るようになってから今までのレンジより
一つ上のレンジ残留ノイズを測定するようになり古いビンテージ物の特徴のカーボン抵抗の熱ノイズが
結構気になりました。また回路自体も古い為かなんだか真空管のプリアンプをいじっている錯覚に
陥ったりもしました。十分なエージングの後紊品しょいたのですがなにも問題なく非常に喜んでもらえたのが
一番うれしかった事です。
私個人の感想としては、マイクアンプとして1272・Q/eight・SSLトランスレスこの3種類があれば十分満足
出来るので1272をなんとか入手したいところです。またマリンエアのトランスでもっと高域までのびた
HAもチャレンジして見たいともおもいました。

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