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EV10910 2ch Line amp
2007.6.23
5年以上前になりますがE-bayで購入したNEVEのステレオモジュールからはずしたラインアンプです
。
VシリーズですとテープリターンなどはFETのOPアンプで受けていますがトランスの受けをやってい
るのはこの基板だけだと思います。8300シリーズのモジュールはすでに解体してしまったのであまり
残っていませんのであまり確かな情報ではありません。
他にはMCIのJH-400がベイヤーのトランスをFETアンプで受けています。ベルクリアのトランスと
FETOPアンプの音を聞いておきたかったので処分する前にバラックで実験してみました。ゲイン
トリムはパネルには+8dbから2dbステップで-12dbとあるのですが実際にはそれほどのゲインはあり
ません。基本実験はTF10016ライントランスを実装して行いました。
配線図は急いで作ったので間違いがあるかもしれませんので参考程度にしてください。
TL074を使って入力インピーダンスを高い状態で使うために非反転増幅器になっています。
これはトランス式のマイクアンプでは基本となっているみたいです。
その後にゲイントリムとモノラルのモード切替が付いて5532のバッファーが付いています。
作業時は電源は正負16Vで行いましたが音だしはAPIの電源を使ったので15Vでやっています。
とにかく驚いたのは非常に上等なアンプであるということです。音が変わりません。新しい
タイプのNEVEの共通点はあるように思えますがとにかく脱帽です。基本的に放送局用の卓ら
しいのですがきっと他のCDプレーヤーとかを受けるために作られたモジュールなんだと思い
ます。ただこのモジュール全体で見るとダイレクトアウトにトランスが入っていたのでその
影響はでると思います。ちなみにトランスをTF10014に交換するとゲインが13db程あがります
のでシンセなどの取り込みによいかと思います。よほどハーフラックのケースで仕上げようか
と思ったのですがラインアンプは他にも沢山持っているのでやめました。

この基板はトランス無しでも使えるように工夫がしてあり抵抗をつけるようになっていますが
以前から聞いてみたいコンデンサーを付けてみたのが上の写真です。やっぱり音の変化があり
ませんでした。常に音が変わる事ばかり追いかけていたのでなんか原点を見せられたような気
がします。普通なら5532で済ます基板にあえてTL074を使ったのはステレオインプットのモジ
ュールと卓全体のバランスを考えてなのではと勝手に推測しています。バッファーの5532の抵
抗を変えてゲインを稼ぐのもありだと思います。このような原点みたいなアンプを見ると自分
の設計と言うものはまだまだポリシーが無い事に気が付きます。
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