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S-mix SSL Total Compressor
2005.8.21
SSLのマスターセクションについているトータルコンプの組立確認の為に色々実験をしてみましたが、コンプのVCA基板には
マスター用のミックス回路が内蔵されているのでラインアンプを追加してミックス機能も組み込みました。




適当なバラックセットでもよかったのですが後日使うかもしれないので2Uのケースにまとめました。



今回使用した基板は上の三種類です。左から82F26 ミックス及びVCA、82F27 コンプ制御、82F25バッファーです。
今回は2chのみですので82F26を二枚使用します。また82F25はインサーションセンドとマスターアウトのバッファー
に使っています(7回路の内4回路をFET部分をバイバスして使いました。



結果ですが結構いい加減に組み立てたのですがS/Nの良いのにとにかくびっくりしました。
さすがSSLと驚くと同時にこの4000Eシリーズが発売された当時にマスターセクションがスッポリと
引き出せて、カード基板が交換できる機構を採用していた事にびっくりします。

向かって左側に26を二枚、右に25、27を重ねてあります。手持ちのKELのカードエッジコネクターは
70Pですので今回はちょっと大きすぎたかなとおもったのですがバッファー基板だけサイズが大きく
なんとかおさまった感じです。また制御基板27では±12V±15V5Vの5種類の電源をつくり一部を
26に供給しているのですがVCA用の±15Vはピン配置が違うので通電時にチェックをしたら-15Vが
なんと-18Vになっています。これはやばいと確認したらなんと-15V用のLM337がバイパスしてあり
VCAには+15Vと-18Vが使われていました。手持ちの4000Eのマスター5台を確認したら全てが同じ
ようにジャンパー線で配線されていました。


色々気になった点があったのでGシリーズのコンプも確認してみたらそれらのポイントは全て改良
されていました。特に私も現在迷っているのがバランスアウト部分です。私は基本的にアンバラ
出しですがバランスにこだわる方も多いのでバランス出しも作りたいとおもっていますがGシリーズ
では、基板にジャンパを付けて切り替えができる様になっています。25の基板はGシリーズはだいぶ
パワーアップされています。

実際にミックスに使ってみるとやはり威力はすごいです。33609とは違った味があるように感じます。
回路的には20年以上も前の物なのですがマイクプリに共通したひとつのポリシーを感じさせてくれる
SSLは非常に面白い物です。最近の9000シリーズはきっとこの延長線上にあるんだろなーと勝手に音を
想像させてくれます。

ついでにGシリーズの基板の写真も載せときます。



25Gの1ch分



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