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D4010に dbx202 を追加
2005.9.26

トータルコンプというかSSL4000Eセンター部分のミックス及びコンプの試作後にピアノの録音をしました。
演奏者が良かったので私が録音しても普通に録音することができましたがなんとしても薄くコンプを使いたい
と思って前々から考えていたSSLのチャンネルモジュールに入っているコンプのVCAを交換してみました
82E10の基板でもVCAが1537Aタイプと2151タイプの二つがありますが今回は2151タイプに付けてみました


D4010の隙間にVCAだけ積み、in/outと制御電圧を1chあたり3回路のSWで切り替えるつもりでしたが
オリジナル回路に影響を与えない事に重点を置き、OPアンプで制御用バッファーを追加しました。


上記基板部分の配線図


上図のfrom 82E10と書いてある部分が制御用のOPアンプでdbx202を使った場合はこの定数でオリジナルと同じ
ゲイン特性が得られます。但しアタックタイムなどは当然ですが違いが出ます。オリジナル基板82E10をあまり
改造したくなかったので下図のT4のアウトから線を一本引き出しています。SSLの基板は意外とコネクターに
スペアとして使える端子があるのですがなぜか82E10にはありませんのでR24から直接半田付けで引っ張りました。


下の配線図はSSLの基板の一部です。



最初はVCAに最近の物を使って見ました2151タイプが8個パラってあるものです。

結果はオリジナルに比べてアタックがなまる感じがしました。面白くないので制御系のコンデンサーの交換
でスピードアップを考えましたが、202タイプに交換する事にしました。2151タイプが8個もついていれば
当然制御系のドライブ電流は増えるはずです。この様にしたので結局はオーディオのin/outのみの切り替え
となりパネルの電源スイッチの隣に4回路のスイッチをつけて切り替えています。今回8個をパラにしたも
のと、202を使ってみたのですが黒の202に比べると歪率が非常に良くなっているのに驚きました。いずれに
せよSSLのチャンネルモジュールに入っているコンプはステレオで使った時にはなぜか音の定位が落ち着く
ような気がします。D4010を使っている人の言葉ですが「SSLのチャンネルモジュールをわざわざマスターに
使う人はいませんよ、それならトータル使いますから《というのには紊得です。と言いつつその方は卓の
トータルコンプはあまり好きでないのでなにか作ってくれと依頼が来ています。パネルの写真がないので
近日追加でアップする予定でがこのコンプ結構気に入ったのでしばらく使い込んで見ます。音を作ったり
するときにはオリジナルVCAでやりトータルで軽く通すには202タイプに切り替えます。


初期のSSLのカードにはVCAとして1537Aが使われていました。


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