n-tosch top
N-TOSCH 一号機
2006.3.19
ガラクタに混じってすごいものが出て来ました。
今から30年以上前に作った真空管のプリアンプです。当時は会社員で三畳のアパート暮らしでしたので週末は実家に
帰ってこんな事ばかりやってました。なぜ今頃こんなものをと思う方もいると思いますがメーターの下にN-TOSCHとレタ
リングがしてあります。N-TOSCHの名前を入れた機械第一号です。当時の無線と実験にオリジナルが出ていたのです
が、色々追加してあります。



メーターは日置のR-65ですからメーター下のフォンージャックがミニプラグ用に見えます。またツマミは八重洲無線の
FL-100シリーズのSSB送受信機で使っていたツマミより一回り大きい物を使い、B電源が350VのSRPPタイプです。




パワーアンプでもないのにスピーカー端子がついていますがこれはスピーカーを逆相で鳴らして
左右のバランスを合わせるためのSWが付いていました。



当時はテープデッキが二台接続できてダビングSWとテープモニターSWは憧れでついでに
VU専用のアンプとVRも付いています。



RIAAイコライザー部分です。当時RIAAと言えば三極管を二段か三段でつくるのが普通でしたがこのアンプは
SRPPですので7個使っています。

組み上がったプリアンプですがハムの問題はなかったのですがどうしてもノイズが残って真空管をあれこれ
交換して、最後に電源を350Vまであげてみました。すると非常によい結果が出たのを覚えています。
当時はSRPPの資料などなくまったくの我流で抵抗値を変えた記憶があります。もちろん関数電卓が出たのは
それから数年先ですから当時はすべて計算尺でやりました。

その後知り合った人に測定をしていただいたのですが入力換算で-118dBとの事で非常にほめられました。
音はとにかく暖かいという音でした。特に当時のトランジスターアンプの音は高域があばれやすかったので
なおさらそのように感じたのかも知れません。


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