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回転検出器
2008.3.24

父から模型蒸気機関車用のスピードメーターを依頼されましたが動輪の回転センサーに何を使うか
迷っていました。鉄の円盤を歯車形状にしてエレキピアノのピックアップを付けて波形整形とかも考え
たのですが、やっぱりフォトカプラーと思いスリット検出とおもったらもはやそんなものは時代遅れで最近
はフォトインターラプタと言うのが主流になっていました。どうせ実験したのですから自分用にもセンサー
部分を作る事にしました。回転計は購入しても数千円で購入できますがサーボ系の制御にも使う可能性が
あるのでやっぱり一度はチャレンジする事にしました。回転数は毎分の回転数で表示します。1秒に10回転
のモーターでしたら600回転と表示されます。世の中には頭のよい人がいるもので紙に60の縞模様をかいて
回転させ、そのパルスを周波数カウンターではかれば一回転で60Hzを表示します。周波数カウンターがそのまま
回転計として使えるわけです。もちろんワンチップマイコンを使えばその辺はどうにでもできますがとりあえず
センサー部分だけ仕事の合間をみて作ってみました。




テースターのプローブの先端にセンサーを取り付けタカチの小型ケースをマグネット台につくように作りました。



左から、テスターリードと4本の線を半田付けしたセンサー、マグネット台の10mmの軸を受けるための
廃物利用のプラスチック(SSLの基板ガイドをカットして6Mのネジを切って使います)




トランジスタと抵抗4本の非常に簡単な物です。Ledには6mAの電流を流しています。接続は電源と出力の合計
3本なのでモガミの卓内配線用のシールド線を使いました。




プローブの先端の黒のチューブは端末処理用の物です。またマグネット台の軸を受ける部分は軸に合わせ
10mmの太さにして、廃物利用のノブ付ネジで締められるようにしてあります。



実際に動作確認をしているところです。1250回転のインダクションモーターが手元にあったので
測定してみました。カップリングに黒のテプラを二箇所張ったので一回転で2個のパルスが出ます。
計測周波数を30倍すれば一分の回転数がでます。49Hz×30で1470回転となります。シンクロナス
モーターではないのでこんなものでしょう。紙を印刷して張る時間はないのでテプラで間に合わせました。




左がセンサーからのTTL信号ですがとにかく応答性が良いのに驚きです。テプラの張りムラがしっかり出ています。
こんな素晴らしい性能でたった147円でした。

センサーが出来るとやはり小型の回転計を作りたくなります。旋盤、フライスなどに付けたままにしたくなります。
また安いルーターなどの表示の回転数が本当なのか疑問に思うことも多々ありますので機会を見てPICで作る
予定です。PICはシンセサイザーの改造には必需品なので週に二日は最低でも2時間実験をしています。
頭が固くなったので豆にやってないと命令とか構成とか忘れてしまうからです。


録音機材を作るのに回転計というのもおかしな話ですが昨年からCNCの自作を目指してパーツ集めをやっています。
機材を作るのに、板金抜きでは考えられなくなってきたからです。いかに板金をこなすかがこれからの少量多品種メーカー
の課題だと思っています。

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