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NEVE EX10766 BA766
2007.7.6
海外オークションにて数回NEVE関連を同じ人から購入しました。やたらとNEVEに
詳しい人で昔NEVEを手伝っていたとメールに書いてあった気がしましたがそのま
まで後日あるエンジニアにその話をしたらその人はGeoff Tannerでないですか?
と言われて驚き、オーロラオーディオをやっているという事を知りました。
昨年買ったのは上の写真のBA766で、一枚はトランスが付いていましたがもう一枚
はトランス無しの状態でした。今回、パッシブミキサーの実験の為トランスイン
プットの物が欲しくて仮組みをしてみました。また、出力トランスが付いているに
もかかわらず、ドライブは5534のみというのも非常に気になりました。EV10852だと
FETのバッファーが付いていますがこれはまったく付いていません。
とりあえず、トランスをつけて働かせたところ、二枚のゲインは合うのですがパッシブ
ミキサーとして10Kの抵抗を付けた時のレベルが違います。二枚を比較したところ一枚
の基板がTF10015用になっていてインプットトランスの二次側の負荷抵抗の値が違って
ました。当然ゲイン固定の値も違っていたので二枚の基板を照らし合わせて同じ状態に
しました。ジャンクという事で購入したのでコンデンサー等も足が外れていたものもあ
りましたがその分安く購入することが出来ました。驚いたのはカーボン抵抗も混じって
付いていました。きっと音の違いを調べたのではないかと思います。TF10016と15でそれ
ぞれ二時側の抵抗コンデンサーの値が違うのも非常に参考になりました。またアウトのV
T24499トランスの二次側の抵抗とコンデンサーですが値は10852や83000などと同じですが
コンデンサーの種類がBA766はスチコンが付いていました。この次期Mr.GeoffはBA440、6
40などをやたら売っていました。もちろん私も購入しましたが、最後にBA440用の治具
も売ってましたから古い物は全て処分したのだと思います。今から考えればその治具も買
っておけばよかったと思います。
1Uの試作用ケースに16タイプを使って組み込んで見ました。気に掛かったのがやはり
バッファー無しという事で折角なので私がいつも使っているバッファーがスイッチで入
る用にして、抵抗の種類も変えて確認出来るようにスナップスイッチを二個つけました。
このアンプが入るとベルクリアーの特徴と言うか、高域の定位が非常に良くなります。
分解能が上がる気がします。バッファーに関してはアウトを長い距離引っ張らなければ
音的には問題がありませんでした。それよりも適度なコンプ感があり気持ちよいサウン
ドで非常にまとまったアンプでした。バッファーアンプの抵抗切替は非常に参考になり
先日エンジニアのD.O.I氏と話したときに彼が求める低音をつかみかけた気がします。こ
れはマスターのミックス部分にも参考になり10852の音決めに非常に役立つ結果が出まし
た。またTF10016と15でそれぞれ二時側の抵抗コンデンサーの値が違うのも非常に参考に
なり、アウトのVT24499トランスの二次側の抵抗とコンデンサーも値は10852や83000など
と同じですがコンデンサーの種類がBA766はスチコンが付いていました。マリンエアも含
めて色々なトランス廻りを調べてありますので機会があったら発表したいと思います。
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